復活した父を見て涙を流した友人・・・「私たちは人助けをしている」
去年、AIで死者を復活させるビジネスを始めた張沢偉さん(33)。きっかけは友達から「事故で亡くなったお父さんを復活させてほしい」と依頼されたことでした。

張沢偉さん「生成AIで復活した父を見た友達はとても感情的になり、涙を流しました。それを見て、自分たちのやっていることは人助けになるとわかったんです」
これまでおよそ1000人の「死者を復活」させてきた張さん。「愛する人を失った人たちがAIによって慰めを得る。精神的な癒しや安らぎを得る。これほど幸せなことはありません。お客様から感謝の言葉をもらうことで、自分たちがやっていることは正しい、と感じています」と言います。
事故で亡くなった子どもにもう一度会いたい。古い写真からおじいさんを復活させてほしい。そんな願いが張さんのもとには日々寄せられるといいます。
張さんによると、元になるデータにもよりますが、95%の精度で復元が可能だとのこと。費用は4000元(約8万円)から。1週間ほどで完成します。ここで一つ疑問が浮かびました。
「顔や声は再現できても、記憶の再現は可能なのだろうか?」
人は、愛する人と多くの思い出を共有して生きています。思い出を語り合うことで、共に過ごした時間を再確認し、愛情や友情を深めます。人と人との関係は記憶とともにあるともいえるでしょう。これについて張さんは「時間はかかるが、会話を続けることでAIが知識を蓄えていき、考え方の癖などを学び、限りなく本人に近づく日がくるのではないか」と話します。














