「南海トラフ地震臨時情報」とは

(スタジオ)
改めて今回の地震ですが、気象庁や専門家は南海トラフ地震への影響は小さいとしています。

京都大学防災研究所の山下助教が想定されている南海トラフ地震と比べて地震の規模が小さいと話されていましたが、地震の「メカニズム」も違うということです。

南海トラフ地震は陸側のプレートと海側のプレートの境界で起きると想定されています。

一方、今回の地震はこの海側のプレートの内部で起きたとみられています。


また、南海トラフ地震は陸と海のプレートが境界でしっかりひっついていて、海側のプレートが陸側のプレートを引きずり込んでいくときに陸側のプレートが耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生します。


一方、今回の地震は海側のプレートに水平に引っ張る力がかかって地震が発生したということです。


また、「南海トラフ地震臨時情報」についても関心が高まっています。
改めて「臨時情報」がどんなものかというと・・・


1)南海トラフの想定震源域やその周辺でマグニチュード6.8以上の地震が発生した場合
2)プレート境界でゆっくり断層が動く「ゆっくりすべり」と呼ばれる現象が通常と異なる形で発生した場合
に出されます。

こうした現象を観測すると南海トラフ巨大地震につながる可能性がないか調査を開始したことを発表し、その後、「巨大地震警戒」や「巨大地震注意」などの評価結果が示されることになっています。

いざという時、混乱しないためにもどのような情報なのか理解しておく必要があります。

※MRTテレビ「Check!」4月18日(木)放送分から