将棋の町・山形県天童市の春の一大イベント「人間将棋」がおととい行われ、満開のサクラの中、大勢の観客で賑わいました。

「いざお出ましあれ」
初日は、貞升南(さだますみなみ)女流二段と、武富礼衣(たけどみれい)女流初段が対局しました。
大塚美咲アナウンサー「雲一つない青空、そしてサクラは満開となり、会場にはたくさんの人が集まっています。天童市の春を彩る人間将棋、いよいよ対局が始まりました!」
およそ2000本のサクラが満開を迎えた天童市・舞鶴山で行われた「人間将棋」。豊臣秀吉が家来を駒に見立てて将棋を楽しんだ故事をもとに昭和31年から毎年行われています。

武将の指示に合わせて地元の高校生が扮する駒武者が厳かに盤上を移動します。
「四、八銀」

この日、村山地方の最高気温は23度。会場は4万2000人で賑わい、半そで姿や日傘をさす人も見られました。

将棋ファンもそうでない人も勇壮な歴史絵巻を楽しんでいました。
新潟県から「将棋は私はよくわからないんですけど、解説とか聞いているだけでも面白いです」

仙台から「思った以上にセットも迫力があって、初めて見るのでどんな格好でやっているのかわからなくて、実物を見てすごいなと思いました」

天童市民は「将棋はわからないんですけど、楽しく見ています。天童というのを自覚できて、春のサクラといっしょに楽しめるいいイベントだと思います」

初日の対局は140手、およそ90分の激闘の末、貞升南女流二段が勝利しました。















