山形県白鷹町の国道で起きた2人が死亡し、2人が大ケガをした正面衝突事故を受け、12日に緊急の現場点検が行われ、今後ドライバーに「視覚的」に注意を訴える対策をとっていくことになりました。

この事故は今月8日、白鷹町滝野の国道348号で、町内の64歳の女性が運転する軽乗用車が対向車線にはみ出して対向車と正面衝突し、軽乗用車の助手席に乗っていた90歳の母親と後部座席に乗っていた70歳の夫が死亡したものです。

それぞれの車の運転手は大ケガをしています。
事故があった現場を走ってみると。
倉内奈津美 記者「間もなく事故のあった現場に差し掛かかろうとしています。すでにゆるやかな長い下りのカーブが続いています。明らかに見通しも良く対向車が見えやすいが、長い下り坂なのでついついスピードを出してしまいそうな印象を受ける」
事故の再発防止のため12日緊急で行われた現場点検には、警察や、道路を管理する県、地元の交通安全協会などが参加しました。

事故現場周辺を見てみると、減速を促す看板が設置されているほか、センターラインが目立つように二重線になっているといった対策がすでに取られていますが・・・

現場点検に参加した人「対策も取られている中での事故だったので、ほかにどういう対策が考えられるのか」

現場点検に参加した人「運転していると、ただ看板があるだけでスピードも出しがちになるので、ぜひポールの設置をお願いします」

点検で出た意見を受け、県は今後カーブに注意するよう呼びかける文字を路面に示すほか、警察ではランプを点灯させた「レッド走行」を実施したり、近くの駐車帯にパトカーを置いたりすることでドライバーへの注意喚起を行っていくということです。

長井警察署 齊藤満 交通課長「道路管理者による交通安全対策もそうだが、一人ひとりの安全運転も心がけることが大切だと感じている。気候も良くなり、遠出する機会も多くなると思います。疲れを感じたら休みながら運転していただき、事故防止を宜しくお願いします」















