高校野球、沖縄県春季大会の決勝戦が10日行われ、創部3年目のエナジック対伝統の興南高校が激突。1点を争う好ゲームとなりました。

九州大会進出をかけた県春季大会の決勝戦。
秋に続く、優勝を目指す第1シード興南に挑むのは、創部3年目の躍進を見せる、エナジックスポーツ高等学院は、2008年、浦添商業で夏の甲子園ベスト4の経験がある神谷嘉宗監督の下、1期生たちが順調に力をつけ初優勝を目指します。

興南の先発マウンドに上がったのは新2年生の、比嘉澄久。
140km近いストレートと、キレのある変化球を武器にエナジック打線を封じます。

一方、エナジックの先発は、エースの古波蔵。
時折ランナーを背負いながらも、芯を外し、打たせて取るピッチング。試合は投手戦に。

5回。1死から塁に出たエナジック・龍山が、すかさず盗塁。この試合初めて得点圏にランナーを置き、続く8番・知花の2塁打でランナーが生還。少ないチャンスを得点に結びつけます。

エナジックはその後も、比嘉から継投した興南2人目・仲田から押し出しの四球を選び、追加点。2対0とリードを奪います。

エナジック・先発投手 古波蔵虹太
「5回に2点取ったあとの投球がやっぱり一番カギになっていたと思う。自分は打たせてとるタイプなので徹底的に打たせると意識しました」

8回からは、2年生の福本が後を受けたエナジック。バックの固い守りにも助けられ、2対0のまま、試合は最終9回へー

しかし意地を見せる興南。2死から安打と四球で走者2塁・1塁。同点の走者を出し、代打の友寄が内野安打を放つと、走者は本塁突入!

9回2死2塁・1塁 興南は内野安打で走者が本塁投入しタッチアウト


クロスプレーはタッチアウト。落ち着いてランナーを刺したエナジックが守り切り、ゲームセット興南を下し、嬉しい初優勝を果たしました。

エナジック・先発投手 古波蔵虹太
「自分たちが入ったときから3年以内に甲子園っていう目標がある。優勝したことによって夏にも勢いがつくと思うのでしっかり準備してまたやっていきたいです」

エナジック・神谷嘉宗監督
「相手にビビることなくやっているというのは頼もしいなというのは正直思っています。九州大会が経験できることが大きな自信になってくるし、良いチームと試合が出来るので、そこでまた自分たちが何が足りないかというのを整理させながら夏に向かいたい」



優勝したエナジックは、4月20日から佐賀県で行われる九州大会に出場します。