SNS上で著名人の名前や写真を無断で使った偽の広告による投資詐欺などの被害が全国で相次ぐ中、山梨県富士河口湖町の50代男性が経済アナリストをかたった詐欺の被害にあい、現金およそ2400万円をだまし取られました。

警察によりますと男性は去年12月、SNSに表示された広告からアクセスした有名な経済アナリストが講師を務めるという投資講座に参加しました。

投資講座はSNSのグループチャットを通じて行われ、その後男性は経済アナリストを名乗る人物とSNSで個別にやりとりを行い、偽の金融商品取引所のサイトを紹介されました。

そして指示された通りに投資資金として現金50万円を指定された口座に振り込むとサイト内の残高が増えたことから、およそ2か月間で9回にわたり現金あわせて1810万円を入金しました。

その後、サイト内の残高を自分の口座に移そうとした際に手数料などを要求され、さらに現金580万円余りを振り込みました。

そのあとも情報漏洩などを口実に現金を要求されたことから、不審に思った男性が警察に相談して詐欺と判明し、被害を届け出ました。

被害総額はおよそ2400万円にのぼります。

警察庁によりますとSNSを使った投資詐欺の被害は去年、全国で2200件以上、およそ278億円にのぼっています