「貧乏が何で子どもを多く作るんだ」植え付けられた“トラウマ”
「だってもう、おいおい泣いているんですもん。一緒に来ている家族がいるみたいですよって聞いて、そちらに行ってみたら、前の道路に車が止めてあってそこで夫も泣いているんですよ」
「それは、行政から『あんたたちみたいに貧乏な家は、何で子どもを多く作るんだ』って言われたのがトラウマになって、それから相談できなくなって。で、結果的に自宅で出産した。奥さんも一生懸命内職とかするけど、ご主人の稼ぎがやっぱりなかなかなくて。そういう家庭もありました」
実際に、孤立したり行き場を失ったりした女性たちの切実な現状を聞いた上で『赤ちゃんポスト』の必要性を実感し始めたということなのか。
「そうです。最初は、なかなか気持ちがついていかなかったですが」

















