新潟県 阿賀町の消防署に救急隊員が使用するあるものが県内で初めて導入されました。救急隊員、消防隊員の身体の負担を軽減させるべく導入したものとは?
今年度、阿賀町 消防本部に導入された電動ストレッチャー。

従来のものと比べると、少し小さいですが、ストレッチャーに付いているボタンを押すと…
自動で、ストレッチャーの足が出てきます。

そして人を乗せた後も…
ボタン一つでストレッチャーの上げ下げが可能に。

気になる値段は…
電動ストレッチャー付きの救急車の値段はおよそ2600万円。一般的な救急車に比べると高額ですが、阿賀町 消防本部がこの電動ストレッチャーを導入した狙いがありました。

【阿賀町消防本部 吉村幸則 警防課長】「救急隊員、消防隊員の身体の負担を軽減させるべく導入に至っています」

これまで傷病人を救急車に乗せたり降ろしたりする際は人力で行なってきましたが、隊員が腰や肘など傷める原因の一つになっていました。

【阿賀町消防本部 吉村幸則 警防課長】「使いやすいのと、体に負担がこないという面で導入してよかったと思います」
またこんな理由も…
【阿賀町消防本部 吉村幸則 警防課長】「女性だけの隊っていうのは考えにくいんですけど、有事の際においては考慮しないといけないので」

阿賀町消防本部の女性職員の割合は県内で最も高い7.8%でとなっています。

実際に阿賀町消防本部に所属する女性救急隊員に話を聞くと…
【阿賀町消防本部 佐藤麻帆 消防士】「(これまで)傷病者の方を乗せてストレッチャーを上下させる筋力が必要になるので大変でした。微調整で少し動かしたい時などは男性職員と筋力面も身長も違うので大変だったんですけど、ボタン一つで微調整ができるのでその面は違うかなと思います」

【阿賀町消防本部 吉村幸則 警防課長】「従来ですと振動等を与える場面も多かったですが、電動になってからは全て自動収容する際も安全安心として活動できるので」
傷病人の安全安心も守ることができる電動ストレッチャー。救急隊の働きやすさにも力を発揮してくれそうです。