ピカピカの一年生が通学するシーズンになりました。そこで注目したいのがランドセルです。

ランドセルはどう進化しているのか、また覚えておくと便利な使い方をランドセルのプロに聞きました。

結城晃一郎「私がランドセルをはじめて背負ったのは40年以上前だが未だにワクワク感は忘れられない。ランドセルは見た目は変わっていないようだが実は進化していた。」

山形市十日町に本店をおき68年の歴史があるカバンのフジタ。

カバンのフジタ 藤田宏次 社長「素材や形状など6年間軽く背負って学校に楽しく行けるランドセルを作りたい」

ランドセルを知り尽くした藤田宏次社長に今のランドセル事情を教えてもらいました。実はランドセルが、近年大きく変わったことにお気づきでしょうか。

色?確かにカラフル!でもそこは誰でも気づくところ!なんと、大きさが変わっていたんです。

カバンのフジタ 藤田宏次 社長「2011年からは教科書が大きくなったので2センチ大きくなったから、横幅が27センチじゃないと入らなくなった。どれだけ大きくなったかというとこのように2センチ大きくなった」

Q2センチ大きくなっただけでだいぶ大きく見えますね?

カバンのフジタ 藤田宏次 社長「おっしゃる通り」

学習指導要領の変更で、今は教科書がB5判からA4判に大きくなっていたんです。

それに合わせてランドセルもサイズアップ。身体の小さな1年生にとって、ちょっと大きくなっただけで負担が増えるのだそうです。

そこでこちらの会社ではフチをなくして箱型にすることで昔のランドセルと同じ幅でA4判が入るように工夫しています。今はこのような箱型が増えているそうです。

では、ランドセルを選ぶ時に何を大切にすればいいのか?それはフィット感!

カバンのフジタ 藤田宏次 社長「肩ベルト。ベルトが内側だけ、外側だけが身体に接しているのではなく肩・胸・わき腹と体に添っていること。背中とランドセルの背当ての部分にすき間がない。すき間があると重く感じる。すき間がなくぴったりフィットしていること」

やはり背負い心地が大事なんですね。

ところでみなさん、お子さんと教科書の入れ方について話したことはありますか?入れ方ひとつでぐっと背負いやすくなるんですよ。

カバンのフジタ 藤田宏次 社長「重心が外側に行くと重く感じる。なるべく重いものはランドセルの背当て側、重い物(教科書)はランドセルの内側の方に入れてほしい」

教科書と、布を使って体験!教科書を背当て側に入れてみると、重心が体に近く動きやすいのですが・・・教科書を外側に入れてみると。

不安定。

結城晃一郎「これは驚き。全く違う。背中が軽く引っ張られている感じになる」

カバンのフジタ藤田宏次 社長「重心が外に行っているから」

毎日持ち運ぶ教科書の重さは平均でおよそ4キロ。ちょっとしたバランス違いが歩きやすさにつながります。

結城晃一郎「1年生とか体が小さい不安定なお子さんは重いものはしっかり背中側ということを守ったほうが交通安全にもつながる」

進化しているランドセル。小学生のみなさん、素敵なランドセルを背負って、楽しく学校に通ってくださいね。