4月3日、宮崎市の高校でサッカーの練習中に落雷があり、18人が病院に搬送され生徒が意識不明になりました。雷の怖さについて取材しました。

(記者)
「あちらのグラウンドでサッカーの試合が行われていて、試合中に雷が落ちたということです」

グラウンドには黒く焦げた跡が…3日午後2時半ごろ、宮崎市内にある鵬翔(ほうしょう)高校のグラウンドに突然、落雷がありました。

「雷が落ち、けが人が複数いる」

当時、グラウンドではサッカー部の練習試合が行われていて、遠征で訪れていた熊本県の鹿本(かもと)高校の男子生徒2人が意識不明の状態に(その後、1人は意識を取り戻す)…ほかにも16人が病院に搬送されました。

3日は未明から、局地的に激しい雨と雷に見舞われていた九州地方。

熊本県天草市では、明け方の空に稲光が…

長崎市内でも落雷が続き、満開を迎えた桜にも激しい雨が降りつけていました。

宮崎空港から羽田空港に向かっていた日本航空の機体は、飛行中に2度、雷の直撃を受け、関西空港に緊急着陸しました。

また宮崎空港の情報カメラには、高校のグラウンドに落雷があった時刻に近い午後2時36分に稲光が走る様子も映っていました。

各地で雷が観測された中、当時、高校のグラウンドでは何が起きていたのでしょうか?

(近所の人)
「前触れもなく、いきなりピカッと光った瞬間にドーンと落ちた」
「ゴロゴロみたいのがなくて、爆弾でも落ちたのかなと。急にバーンときましたから」

学校側も「雷が鳴った際は練習を中断する」とマニュアルを定めていましたが、今回は「予兆もなく、突然雷が落ちた」と話します。