深夜料金は他の飲食チェーン店にどう広がっていく?

藤森祥平キャスター:
すき家の牛丼・並盛は通常430円ですが、今後、午後10時~朝5時までは深夜料金で460円、30円の値上がりとなりました。

労働基準法では午後10時~午前5時までの間に労働させる場合、深夜割増として通常の賃金に25%以上の割増賃金を支払わなければいけないということになっています。

すでに一部のファミリーレストランなどでは、10%の深夜料金を設定しているところもあります。

今回、大手牛丼チェーンではすき家が初めて導入しましたが、ライバル店の吉野家は「今後についてはわからない」、松屋は「現状、予定していないが、検討しないとも言い切れない」としています。

一方、そばチェーン店の「名代 富士そば」は、「(深夜料金)導入の計画は全くない」ということです。

「深夜帯の給料割増は昔からある」ということが理由で、押しボタン式の券売機が多く、商品の料金を変えるとなると割増料金の会計に課題もあるということでした。

人材確保や賃上げをしていかないといけないという流れもある中、深夜料金はどう広がっていくのでしょうか。

news23ジャーナリストの経済担当・片山薫記者は「一律料金で無理が生じている。時間帯、場所などで同じ商品であっても価格変動制を検討する企業も増えるだろう」と話していました。

小川彩佳キャスター:
カフェのチェーン店やファミリーレストランなどでも価格変動制を導入する動きが広がるかもしれませんね。

トラウデン直美さん:
夜に(お店が)営業しているのはとてもありがたいことで、深夜料金は受け入れていくしかないのかなと思います。

工事現場や整備現場など深夜に働くエッセンシャルワーカーの方々が食事をする深夜に値上げというのは心苦しいと思いますが、だからこそ、エッセンシャルワーカーの方々の賃金も上げて、夜に飲食店で働いている方々の賃金も上げる好循環ができてくればいいなと思います。