ウクライナの前線からおよそ1300キロ離れたロシア中部タタールスタン共和国でドローン攻撃があり、ウクライナ側はドローン製造工場を攻撃したとしています。

大きな爆発が起こり、近くにいた人たちがあわてて逃げ惑う様子がうかがえます。別の映像には、飛行機型のドローンが建物に突っ込む瞬間が映っています。

攻撃があったのは、ロシア中部タタールスタン共和国にある経済特区と石油施設の2か所で、地元保健当局は少なくとも13人が負傷したとしています。

ウクライナメディアは、軍情報総局がドローン製造工場を攻撃したと報じています。

タタールスタン共和国へのドローン攻撃は侵攻後初めてで、現場はウクライナの前線からおよそ1300キロ離れており、ウクライナによるロシア領内へのドローン攻撃では最も遠い地域の可能性があります。

侵攻が長期化する中、ロシア、ウクライナ双方が、前線から遠く離れたエネルギー施設や軍事関連施設への長距離攻撃を強めています。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、この攻撃に言及はしなかったものの、ロシアからの攻撃に対し「より長い距離での“対応”を行っている」と強調しています。

こうしたなか、ウクライナへの攻撃は続いていて、ロイター通信によりますと、中部ドニプロペテロウシク州の教育施設にミサイル攻撃があり、子ども5人を含む13人がけがをしました。