北朝鮮はけさ、弾道ミサイルを発射しました。岸田総理は「断じて容認できない」として北朝鮮側に抗議したことを明らかにしました。
防衛省によりますと、北朝鮮は午前6時52分ごろ、少なくとも1発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射しました。ミサイルは最高高度およそ100キロ程度で、およそ650キロ以上飛翔し、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されるということです。
岸田総理
「我が国のみならず、地域や国際社会の安全にも関わることであり、断じて容認はできません」
岸田総理は「関連する安保理決議にも違反するものであり、既に抗議を行った」と明らかにしました。
今回のミサイル発射について、林官房長官は「衛星打ち上げを目的としたものではなかったと考えられる」としたうえで、引き続き警戒監視に全力を挙げる考えを示しました。
一方、韓国軍は、発射されたのは「中距離級弾道ミサイル」とみられる1発と発表。
軍関係者は先月、北朝鮮が燃焼実験を行ったとする極超音速ミサイル用の固体燃料型のエンジンが搭載され、エンジンの分離は成功したとの見方を示しています。
北朝鮮の狙いについて専門家は…
東大先端科学技術研究センター 山口亮 特任助教
「北朝鮮は現在、国防5か年計画を進めている。重要となっているのが各種ミサイルの更新。中距離弾道ミサイルっていうのは日本とグアムを標的にしている」
日本とともにアメリカ軍が基地を置くグアムも標的に開発を進めていると指摘。そして、今後の動きについては…
東大先端科学技術研究センター 山口亮 特任助教
「中距離の固体燃料式ミサイル、または極超音速兵器に関しては、今年中には実戦配備までいくのではないかと思って見ている」
韓国軍は「今後、ミサイルの追加発射や偵察衛星の打ち上げにも踏み切る可能性がある」として警戒を強めています。
こうしたなか、韓国国防省はきょう、済州島南東にある日韓の防空識別圏が重なる区域で、日米韓3か国の戦闘機による訓練を実施したと発表。アメリカ軍の戦略爆撃機「B-52H」も投入されたということで、高度化する北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する対応能力の向上が目的だとしています。
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