■子育てが楽になるように…親子の睡眠もAIがアドバイス
睡眠の悩みは大人だけの問題ではありません。
石川県・加賀市に住む坂野茉白ちゃん、1歳7か月。お母さんは日々、寝かしつけに悪戦苦闘です。お布団に入っても…

お母さん:
「寝んねするよ…」
茉白ちゃん:
「きゃー、きゃ」

茉白ちゃんのお母さん・真沙美さん:
「ちょっとお布団に入ってから眠りにつくまでが時間かかるなっていう日が度々あるなと思って」
実は、日本の子どもの睡眠時間も世界的に見て短いのです。

成長にも大きく影響すると言われていますが、石川県・加賀市は6月、全国で初めてAIによる睡眠のサポートを導入しました。
使うのは「ねんねナビ」というアプリ。子どもの睡眠時間など約30項目の質問に答えるとAIが子どもにあったアドバイスを提案します。

寝かしつけに苦労していた坂野さんも6月から使い始めました。
AIからのアドバイス
「布団に入る時刻を8時半にまでにしてみる」
茉白ちゃんのお母さん:
「茉白ちゃん一緒に8時半までに寝ようね」
AIはアドバイスを複数提案。他にも「寝室ではスマホを子どもが見えないところに隠す」などがありました。

実際、アドバイスの効果はどうなのでしょうか?
茉白ちゃんのお母さん:
「8時半までに布団に入って、うまくいけば早く寝てくれるときもある。そうすると寝た後に自分たちの時間ができる」
このアプリはお母さんの睡眠時間も入力します。子どもの睡眠では保護者もストレスを抱くケースが少なくないといいます。
「ねんねナビ」開発に携わった 大阪大学 吉崎亜里香さん:
「やっぱり寝てくれないこととか、それによって結局自分が眠れない。子育てが楽になるように楽しくなるように、貢献できればということで開発を始めました」
これまでの実験では8割の子どもの寝つきが改善したといい、半数の保護者が、負担が減ったと答えています。

















