■MLB ドジャースーカージナルス(日本時間31日、ドジャースタジアム)

ドジャースの山本由伸(25)が本拠地のドジャースタジアムで今季2度目の先発。5回68球を投げ、被安打2、奪三振5、四死球0、無失点の好投。試合は5回表に入る瞬間に雨が強くなり、一時中断したが約35分後に再開。だが山本は5回のマウンドにも上がり、安定した投球を続けた。味方も0-0の5回裏に3番・F.フリーマン(34)が先制タイムリーを放つなど2点を奪い、山本は勝ち投手の権利を得て降板となった。

22日、メジャー初登板となった韓国でのパドレスでは1回を投げ5失点とメジャーの洗礼を浴びた山本。本拠地での初登板は大歓声に迎えられ、マウンドに上がった。

やや雨模様となった1回、1番・B.ドノバン(27)は2球で2ストライクに追い込むと126キロのカーブで見逃し三振、2番は2022年のナ・リーグMVP、P.ゴールドシュミット(36)、カウント2-2から143キロのスプリットで空振り三振、3番・N.ゴーマン(23)もスプリットで空振り三振、雨で湿気があるのか変化球のキレが戻り、3者連続三振と最高の立ち上がりとなった。

2回、先頭は2023年WBCアメリカ代表4番のN.アレナド(32)、1球目、153キロのストレートを狙われたが詰まらせてライトフライ。そこから2死二塁とスコアリングポジションに走者を許したが、7番・A.バールソン(25)を144キロのスプリットで空振りの三振、危なげない投球を見せた。

4回、打順も2周り目を迎え、雨足も強くなった状況だったが山本はコースを丁寧に攻めてカージナルス打線を4回まで1安打に抑えた。5回表、グランド整備が行われたが、内野のアンツーカー部分に水が浮いてしまい、シートが敷かれて一時中断となった。

その後、雨足が弱くなり、約35分の中断で試合は5回表から再開。ドジャースタジアムでの雨の中断は2015年4月以来、9年ぶりと珍しい事態となった。その中断がありながらもマウンドへあがった山本、先頭の5番・M.カーペンターはカウント2-2から内角高めのストレートがボールの判定。際どいボールの判定にドジャースタジアムからはブーイングが起こった。それでもフルカウントから124キロのカーブで見逃し三振。2死から7番・A.バールソンにはこの試合、初の長打となったツーベースを打たれたが、8番・B.クロフォードをレフトフライに打ち取り、5回を無失点に抑えた。

山本は5回、68球を投げ、被安打2、奪三振5、四死球0、無失点。本拠地初登板で本来のピッチングを見せた。すると味方は5回裏にチャンスを作り、3番・F.フリーマン(34)が先制のタイムリー、続く4番・女房役のW.スミス(29)も連続タイムリーで2対0とリードを広げた。6回表からは2人目、D.ハドソン(37)がマウンドへ。山本は勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。