JR九州の古宮社長は新型コロナの影響で、特急かもめなどの一部の便を来月5日まで運休したことについて、さらなる運休期間の延長はしない考えを示しました。

JR九州は、新型コロナの感染拡大で乗務員の確保が困難になったとして、来月5日まで博多と長崎を結ぶ『特急かもめ』と、博多と大分を結ぶ『特急ソニック』の一部の便の運休を決めています。

これについてJR九州の古宮 洋二 社長は、28日の会見で、新型コロナの感染者または濃厚接触者となった乗務員が、27日時点で53人になったと明らかにしました。

その上で、来月6日以降は正常運行に戻すべく、運転士や車掌の経験がある社員を現場に戻すなどの社内対応を取る考えを示しました。
JR九州 古宮 洋二 社長:
「8月のお盆の時期になりますので、いま出している運休の期間以降は正常に戻す、特にお盆は今後感染状況どうなるか分かりませんけど、予約状況も昨年よりは増えていますので、この列車の運休というのはご迷惑かけますから」

一方、長崎バスも、27日、新型コロナの感染拡大で乗務員の確保が困難になったとして長崎駅と市内の観光地を巡る観光ルートバスなどの一時運休を発表しましたが、今のところ、路線バスの運行に影響はないということです。

このほか、県営バスと長崎市の路面電車では、新型コロナによる運行への影響は出ていないということです。