教え子、そして家族の存在 初めて生まれた“生への執着”
現在は、免疫の力でがんを攻撃する、免疫療法などを行っています。
生への執着があまりなかったという森永さんですが、年末に死の危機に直面したことで、考えに変化が…

森永さん
「本を書き上げるまでは死ねないぞ。そこで初めて、生への執着というのかな。とりあえず数か月は生きたいって思ったんですね」

森永さんが書き上げるまで死ねない、と話していた本のタイトルは「書いてはいけない」。
財務省の体質などに切り込む内容で、執念で完成させ、3月に発売されました。
森永さん
「財務省による、過度な財政引き締め、増税・増負担で、現状の手取り収入は、消費税もカウントすると、1988年より低いんです。そんな国どこにもないんです」
獨協大学の教授でもある森永さんには、教え子も大きな存在。

森永さん
「この4月から、2年生をゼミ生として採用しちゃっているので、この子たちを、半年あれば、“森卓イズム”を叩き込める。少なくとも半年は生きていないと、彼らに申し訳ないなって。だから正直言うと、できれば半年、生きたい。理想的には、彼らが卒業する、2年後まで生きられたら理想的だなって思っていますね」
――森永卓郎の人生で、次はこれをやりたいんだというものは?
森永さん
「私は、闘い続けて死ぬ、と決めたんです。とにかく権力と闘う。闘いながら死ぬぞって」
家族との時間も大切にしようとしています。

森永さん
「お医者さんが、桜が咲くのは見られないだろうって最初に宣告してきて、でもね、どうも見られそうなんですよ。今月末に家族みんなで集まって、近所の公園で花見をしようということになっている。人生で初めてですね、家族で花見って」
人生初の家族でのお花見。
「見られない」、と告げられた今年の桜が、東京でも、もうすぐ咲きます。














