毎年「海の日」には天妃様行列

これをきっかけに大間町では、毎年「海の日」に天妃様行列が行われるなど、関係性は深まっていました。
大間稲荷神社・目時浩美宮司
「(1996年以前は)天妃様の御開帳はなかったので、内輪では天妃様というのは、海の神様という話はしていました。300周年祭以降は、(町民たちが)大間町にも天妃様がいるんだなとわかってきた」

天妃様が、今回初めて台湾へ里帰りしたことで、台湾からの誘客にも期待が高まっています。理由の1つには大間町とのフェリー航路がある北海道・函館市の存在があります。


函館市は台湾と直行便があり、2023年4月~9月までの間には、市内に宿泊した外国人観光客は約14万8000人いて、このうち半数程度が台湾からの観光客です。観光関係者は、函館市からもアクセスがしやすい大間町に天妃様が存在するということを台湾に広めることで、インバウンド需要の掘り起こしに期待を寄せます。