一方、中津市に去年12月にオープンした鮮魚店「海渡」。地元の魚介類の魅力を発信しようと20代の夫婦が切り盛りしています。代表の林亮さんは、大学卒業後、市内の自動車販売会社に勤めていました。しかし、実家が以前、水産業を営んでいたこともあり、魚の食文化を伝えていきたいという思いで心機一転、店を構えたと話します。
(林亮さん)「絶対に鮮魚店はなくなりますから誰かがやらないと困る人も当然出てきます。深刻な高齢化問題を抱えています。漁師さんにしろ仲買人も売るところがあれば漁師さんも魚を獲ってくると思うのできっかけの一つになれば」
こうした思いから鮮魚店の経営に乗り出した林さん。会社を辞め、おととしの秋から1年間、福岡の漁協で修業し魚の知識を学びました。店には毎朝、中津や豊後高田の市場で仕入れた新鮮な魚介類が並びます。オープンから半年余り、客の反応も上々です。林さんは大分の豊かな海で獲れたおいしい魚を多くの消費者に届けたいと意気込んでいます。
(林亮さん)「子どもたちに地元の魚を食べてもらいたい。おやごさん達にも来てもらって身近な豊前海の魅力を魚屋を通して知ってもらいたい」
