◼︎ 競泳 国際大会代表選考会6日目(22日・東京アクアティックセンター)
競泳のパリ五輪選考会の6日目が行われ、男子200m背泳ぎ決勝で入江陵介(34、イトマン東進)が派遣標準記録(1分56秒92)を突破できず3着、日本競泳界初となる5大会連続出場を逃した。パリ五輪への切符は決勝で派遣標準記録を突破し、2位以内に入ることが絶対条件。
第一線で競泳界を引っ張ってきた入江は19日の100メートル背泳ぎの決勝で2位に入ったが、派遣標準記録を突破できずこの種目では代表内定を逃していた。レース後には「自分自身の集大成、自分のレースをやりきたい」と強く誓い、臨んだ200メートル背泳ぎ準決勝では全体2位のタイムで決勝に駒を進めた。
大一番の前半は、準決勝で派遣標準記録を上回る記録を出した大学1年生・竹原秀一(19、東洋大/はるおか赤間)が引っ張る展開に。大きな歓声が上がるなか入江はなんとか食らいつくもラスト50mで失速し、3着でゴール。五輪出場とはならなかった。トップでフィニッシュした竹原が派遣標準記録を突破し、初の五輪への切符を掴んだ。日本競泳界の世代交代を象徴するレースとなった。
レース後、「今回はいろんなケガもあったり、心技体どこかが常に悪い感じで、すごく辛かったけど、この舞台に立って最後まで戦えてよかった」と振り返った。さらに「自分を褒めてあげたい。ずっと競泳一本で生きてきて。ただパリに行けなくて残念」と悔しがった。今後については「ゆっくりしっかり休みたい。自分の口からはまだ話せない」と話した。