熊本市議会は、過去最大となる4014億円の一般会計当初予算案を可決しました。

この金額は大きくてピンとこないかもしれませんが、架空の「くま・もとし」さんの家計に例えてみましょう。

「くま・もとし」さんの家計は、年間の支出入が800万円です。

「くま・もとし」さんの収入

まず、収入を考えます。

一家の稼ぎ(年収)は313万円で、残りの6割は「実家(国)からの仕送り」や「借金」に頼っています。

(自主財源は313万円(39%)で、依存財源は488万円(61%)です。地方交付税などを「仕送り」、市債を「借金」と表現します)

このお金をどう使っているのでしょうか?

「くま・もとし」さんの支出

必ず支払うべきお金は490万円で、全体の6割に上ります。

また、水道光熱費や家の補修などに216万円かかり、将来を見据えた投資など、自由に使えるお金は1割ほど(94万円)しかありません。

(義務的経費が全体の61.1%、その他経費が27.1%、投資的経費が11.8%です)


「くま・もとし」さんの借金

さらに、「くま・もとし」さん一家は借金(ローン)を抱えています。

来年度当初の借金の残高は998万円の予定で、今年度より少し減りましたが、10年前と比べれば300万円ほど増えました・・・。

この借金のうち397万円は、実家が出すと約束してくれています。また、8年前の地震が原因で125万円の借金もありますが、これも実家が約8割を出してくれます。【「くま・もとし」さん一家の借金998万円ー397万円(実家負担)ー約100万円(実家負担)=約500万円(残りの借金)】

ということで、残りの借金約500万円は一家で返す必要がありますが、家族で1年間に稼げる額が313万円の家計には少し重荷です。

「くま・もとし」さんの家の建て替え問題

さらに、「くま・もとしさん」は将来の災害を考えて家の建て替えを検討しています。

建て替える場合は、実家の支援をもらっても、自腹は避けられないため、家を安く建てる方法を考えています。

しかし、家族(市民)には「まだ建て替えなくてもよかばい」との声も根強くあり、家族の理解を得ることもポイントです。