開設から2か月目の「こだま」の現在

開設されてから2か月のこだまは、現在どんな様子なのでしょうか。

「NPO法人子ども・若者センターこだま」理事長の木村真実さん
「言ってはくれないですけれど、テレビの前ですごくくつろいでいるのを見ると、いい空間ができて良かったなと思います。正直、おじさんが将棋の相手をしようと思ったら結構距離があったんですけれど。やっぱり若い方々に入ってもらって話し掛けたり、ちょっと大きい事については少しベテランに話したりというように、彼女らも考えているようです。 でも僕、一週間くらい前に『あ、理事長だったんですね』って言われたの」

「NPO法人子ども・若者センターこだま」副理事長の谷川由起子さん
「あんまり大人がいっぱいいると『人多いな今日』とか言われるんですけれど。つまり色んな人が出入りしているっていうのが割と良くて。もしかするとそういったことを今まで暮らしの中で味わえなかったり、思い出せないくらい昔だったり、そういう子にも出会うんだろうなと思います」

こうした子どもシェルターを設置・運営する法人は全国で20以上になりましたが、助成金などの公的資金だけでの運営は大変な困難だそうです。

谷川さんは「昨今、繁華街に集う少女たちなどがセンセーショナルに言われてしまうことがありますが、やむにやまれない事情があって、家に居場所がないから必死に生きていて本当に困っています。でも誰に助けを求めていいかわからない子どもがいて、それを支えようと奮闘する大人がいることを知ってほしい」と話していました。

こだまでは、1000円からの寄付やマンスリーサポーターなどを募集しています。

TBSラジオ「人権TODAY」担当・加藤奈央(TBSラジオキャスター)