自由民権運動が始まってから150年の節目の年に、高知県高知市にある、板垣退助ゆかりの地「丸山台」をきれいにしようと、清掃作業が行われました。
「丸山台」は、高知市の鏡川の河口、浦戸湾に浮かぶ小さな島で、明治時代に料亭が運営する温泉場があったほか、板垣退助が帰郷した際には民権活動家が祝宴をあげるなど、“自由民権ゆかりの地”として記念碑が建てられています。
平成に入り、県が護岸や休憩施設などを整備し県立公園となりましたが、人がほとんど立ち入らなかったことから、“鳥たちのオアシス”となっていました。
清掃作業は、高知女性経営者の会「ひよこ会高知」が、2023年から行っています。今年=2024年は、自由民権運動が始まってから150年の節目の年にあたり、「自由民権記念館友の会」や、高知市の天神橋商店街、NPO法人「板垣会」のメンバーも参加。強い風が吹く中、雑草や雑木などを取り除いていました。
■自由民権記念館友の会 岡林登志郎 会長
「『清掃活動をしよう』ということになって、清掃活動に的を絞って参加しました。非常にありがたいですね、『ひよこの会』の取り組みが。島がこういう形で変貌していって、県の大きな観光資源になるだろうと思うんですけど、それを広げていってもらえればなと思っています」
新たな“発見”もありました。堆積した土を取り除くうちに見つかったのは、「方位盤」です。参加者は、“宝物”を見つけたかのような驚きの表情を見せていました。
■ひよこ会高知 中田由季 会長
「皆様の力強い力を借りて清掃していくうちに、最初の目的である『誰でも渡れる島、誰でも来て楽しめる島』になっていくんじゃないかなと思っています」
「ひよこ会高知」は、今後も各団体とコラボしながら清掃を続け、秋には勉強会や「おきゃく」などのイベントも開きたいとしています。














