「被災地支援に関する不審な電話があった」という通報が高知市民から複数寄せられていることが分かりました。不審な電話は「高知市役所から委託を受けた」と語っていて、「災害支援物資を家庭から1点ずつ出してほしい」などという内容です。高知市が注意を呼びかけています。

高知市によりますと不審電話の内容は「災害支援物資を集めており、各家庭から1点ずつ出してほしい。明日取りに行くので家にいるか」というものです。18日に1件、19日に2件、市民からの通報があったということです。

また16日には、「海外の人たちに支援物資を送りたいので各家庭から出してほしい」という電話もあったということです。市民が通話先の電話番号をひかえていたため、市のコールセンターが調べたところ、不用品の買取業者の番号だったということです。

相手が実際に自宅を訪ねてきたり、被害にあったりしたケースは現時点で確認されていないということです。

高知市役所

高知市は
・被災地支援のお願いに関して、市民に電話をかけることはない
・市民から被災地への災害支援物資は集めておらず、そのような業務の委託はしていない
・物資を自宅まで取りに行くこともない
としています。

その上で、もしそうした電話がかかってきた場合、質問には何も答えず電話を切るか、「市役所に確認する」と伝えるよう呼びかけています。