「自分のアイデンティティを守りたい」

3月10日、広島市で『選択的夫婦別姓』の早期実現を求める会の会合がありました。
参加者
「結婚という幸せなときにどちらかが自分の姓を失う、変えるっていうこと自体が、家族の一体感を失わせること」
会は「姓名」の大切さやジェンダー平等実現のための学習会を定期的に開いていて、この日は40代~60代の男女7人が集まりました。
今回の訴訟の応援のため札幌に駆けつけた参加者もいます。
札幌の訴訟で応援した人
「名前変えたい人は変えてもいいよ、変えたくない人は変えなくて結婚できるよとするだけなのに」
参加者
「自分のアイデンティティを守りたいっていうのが強くあって」
「時代は前に進んでいて『選択的夫婦別姓』だけが進んでいない」。この会の代表、広島市在住の医師恩地いづみさんはこう話します。
夫(71)と3人の子どもがいます。恩地さんは1983年に現在の夫と結婚しましたが…
恩地いづみさん
「当時、医師免許は戸籍名でないとダメっていうようなことだったので、職場では夫の姓で働くようになって、だけどやっぱりなんかいやだなって。わたしは私でいたいから恩地で生きていきたいから。恩地を使うためにはペーパー離婚しかない状態だった」
結婚から7年後に法的には夫と離婚。以後34年間「事実婚」の状態が続いています。