安倍派幹部の処分「選挙の非公認」「党員資格停止」も

藤森祥平キャスター:
17日の自民党大会で岸田総理は
▼不記載の金額や程度
▼役職等の議員歴
▼説明責任の果たし方
これらを総合的に勘案して厳しく対応する、と不記載議員の処分について言及をしました。「自民党の党則に基づく処分」は8段階あります。例えばより重い処分である「除名」や「離党勧告」の様な処分はあり得るのでしょうか。

星浩さん:
安倍派幹部の議員たちは、すでに閣僚を辞めたり、役員を辞めたり、それなりに責任をとっているので、「役職停止」や「戒告」など、その程度だと思われていましたが、ここまでのらりくらりと説明責任を避けているとなると、やはりもう幹部は場合によって「選挙の非公認」、「党員資格停止」この辺りにして、選挙は無所属で戦ってもらうと。

斎藤幸平さん:
あの5人衆をそんなふうにできるんですか?岸田総理が安倍派を。
星浩さん:
やろうと思えばできます。党規委員会にかけて、非公認で無所属で戦ってもらう、ということも総理の頭の中にあり、そういうバトルが、ある意味では今日から始まった、と考えていいと思います。
藤森キャスター:
コメントにも出てきました「解散」。やるのであれば、いつ頃ですか。

星浩さん:
諸事情を考えてみると、岸田総理の発言も「処分をしてから解散を考える」ということ、6月には所得税住民税の減税効果が出てくる、アメリカ訪問し“外交の岸田”をアピールして、6月通常国会の会期末直前ごろに解散をして、特に先ほどの一部安倍派幹部の党員資格を停止して、「自民党はけじめをつけたんだ」という形をアピールして、解散に臨む、というのは岸田総理の戦略の中に入っているでしょう。
斎藤幸平さん:
ちょっと納得いかない、というか。岸田政権はいま世論調査などで支持率10%台も出たりするわけで、こんな血迷った感じで解散とか本当にするんですか。
星浩さん:
大敗したり混乱はしてますが、過去をみると、森元総理や麻生さんや野田さんなど支持率低いときに解散したケースもあります。
岸田総理は自分の思いとして、ここで党を立て直すために、大胆なことをやって、打ち上げて政治改革を掲げて、解散に打って出る、ということを考えているのでしょうが、岸田総理の場合、今までも「派閥の解散」とか「火の玉になってやる」など打ち上げますが、その後急にしぼんでくる、というケースがありますので、この解散騒ぎは果たして「初志を貫けるかどうか」というのが見どころだと思いますね。