“安倍派幹部一掃”?岸田総理「処分の前に解散は考えていない」

小川彩佳キャスター:
キーパーソンと目されていた下村議員が政倫審に出席しました。これまでのフラストレーションが溜まっている、ということもあり「下村議員から何か踏み込んだ発言があるのでは」と期待した人もいるかもしれません。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
“キーパーソン”というので1ミリぐらい期待してましたが、完全に騙された感じになりましたが、本当に何も明らかになっていないですよね。ただ、下村議員が「取材をしてくれ」とメディアに言っているので、メディアは取材をするべきであって、大谷翔平ばかりやってる場合ではない、と改めて思いました。
藤森祥平キャスター:
ひととおり政倫審が終わった、ということになりましたが、新たな事実はありません。見事なゼロ回答でした。今後、安倍派への本格的な処分に岸田総理が踏み切るのでは、と見られています。18日、参院予算委での岸田総理の発言です。

岸田総理
「その処分の前に解散は考えておりません」

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
これは普通、総理大臣は言わないですね。「解散には制限がない」と、「いつでも専権事項で解散できる」と言いますが、かなり踏み込んで、「処分をしなければ、それまでは解散をやらない」と。逆に言うと「処分をしたら、その後解散できる可能性ありますよ」ということを言っている。
岸田総理は、下村議員含む一連の政倫審は「説明責任を果たしてない」ということで相当頭にきてるらしいです。なので、政倫審での真相解明はもうできないとなると、自民党が処分を下していく、と。かなり厳しい処分をして、場合によっては安倍派幹部を追放するようなところまで踏み込む、ということを決めているふうではあります。