法務省はけさ、秋葉原の無差別殺傷事件で死刑判決が確定していた加藤智大死刑囚の死刑を執行したと発表しました。

加藤智大死刑囚(39)は2008年6月、歩行者天国だった東京・秋葉原にトラックで突っ込み、その後、付近にいた人をナイフで刺し、男女7人を殺害、10人に重軽傷を負わせた罪で2015年に死刑判決が確定していました。

古川法務大臣は臨時会見で、きょう午前、東京拘置所で加藤死刑囚の死刑を執行したと発表し、次のように述べました。

古川法務大臣
「社会にも大きな衝撃を与えた、誠に痛ましい事件です。突然の凶行により命を奪われた被害者はもちろんのこと、ご遺族の方々にとっても無念この上ない事件だと思います」

社会を震撼させた無差別殺傷事件の動機について、加藤死刑囚は裁判で、「『自分の帰る場所』になっていたインターネットの掲示板が『あらし』や『なりすまし』で奪われた」「事件を起こしたと知ってもらい、嫌がらせをやめてほしかった」などと語っていました。

死刑の執行は岸田政権の発足後2度目で、現在収容されている確定死刑囚は106人となりました。