“耐震化の遅れ” が被害の大きさに

地震の前、ここには人で賑わい、奥能登の観光名所でもあった「輪島朝市」がありました。

ことごとく倒壊した木造の住宅。柱や梁が抜けていたり、柱を固定する金具もなかったりと、古い耐震基準や耐震化されていない建物だったと見られています。

(名大・福和名誉教授)
「横の揺れに対して抵抗する硬い壁が外れると、柱だけになるので、平行四辺形になろうとする」

背景にあるのが“耐震化の遅れ”。能登は特に遅れていた地域で、全国平均の87%に比べ、半分ほどしか進んでおらず、このことも被害の大きさにつながりました。耐震化の重要性を改めて物語っています。