
公共料金の支払い方が分からずに、電気や水道が止まったことも。
佐々木龍成さん
「自分ひとりの力でここまでこられたわけじゃない。直近4年間は特に。今まで自分が作ってきたものとか、お世話になったものを、ほかの子どもたちに引き継いでいきたいというか、活用できるようにしてあげたい。自分で終わりにしたくない」

4月から、発達に心配を感じたり、「社会的養育」が必要な子ども達を支援する、社会福祉法人に就職が決まっています。
今の素直な気持ちは「不安」と話す佐々木さん。
自身も虐待を受けた経験があるからこそ、出来る支援があるはずと考えます。
佐々木龍成さん
「子どもたちの意思決定を無視して、自分の思いをもしかしたらぶつけちゃうかもなって思ってるんです。いかにそこを切り分けて考えることが出来るかっていうのを最初は多分課題になっていくし、頑張らなきゃいけないところだなって思ってる」
ケアリーバーが直面する課題として
●金の管理方法やゴミの出し方など日常生活に不安を感じる
●退所後、身近に相談する人がおらず孤立
●進学後、金銭面などの理由で中退
などがあるといいます。
こうした実態を受け、4月1日から児童福祉法の改正法が施行されます。
現在は原則18歳、進学した「学生」に限り、満22歳までが支援の対象ですが、4月からは、年齢や学生という制限がなくなり、知事が「自立可能」と判断されるまで支援が継続されます。
4月からは「支援者」となる佐々木さん。
自らの経験を活かし活躍する姿を期待したいです。