政府が防衛力強化のために整備・拡充を検討している「特定利用空港・港湾」について、高知県内の港が指定されても同意しないよう、市民団体が県に申し入れました。

県に申し入れをしたのは市民団体=「郷土の軍事化に反対する高知県連絡会」です。政府は防衛力を強化するため、自衛隊や海上保安庁が日ごろから訓練などで各地の空港や港が利用できるよう、「特定利用空港・港湾」の整備・拡充を検討しています。

県内では高知港・須崎港・宿毛港が候補となっていることから、指定されても同意しないよう県の井上浩之(いのうえ・ひろゆき)副知事に申し入れました。

県は3月末までに判断をするとしていて団体は「議会や委員会での説明のみで判断を急ぎすぎている」として、「県民の意見を聞く姿勢を持ってほしい」と訴えました。

(郷土の軍事化に反対する高知県連絡会 山崎秀一さん)
「(県が)県民の意見を聞こうとしない。これを聞かざるを得ない状態にもっていく」

県は、3月19日に候補となっている3市と意見交換会を行う予定です。