年々、時期が早まっているのが小学生のランドセル選びいわゆる「ラン活」です。まだ新年度が始まる前ですがすでに売り場は活気づいています。ランドセル選びで保護者などが重視しているのが商品の軽量化。重さが子どもの負担になるランドセル症候群を回避する取り組みです。
<訪れた家族>
「すごいお兄さんになるまで、使うんだよ。それがかっこいい?それにする?」
静岡市葵区の中心街で、ランドセルを展示・販売する老舗メーカー池田屋の静岡店。13シリーズ90色を超えるランドセルが並びます。
<訪れた家族>
「来年春に入学を迎える」
Qお兄ちゃんどれにしたの?
「これ」
Qどこがかっこよかった?
「なか」
子どもと保護者にとっては、一生の思い出にもなりえるランドセルの購入。総務省の統計を確認すると20年ほど前、ランドセルを買う時期は年明けにピークを迎えていました。それが10年ほど前から、秋ごろに前倒しに。近年は、夏にピークを迎えるなど、ランドセル商戦は時期がどんどん早まっています。
お店に行くとさまざまな商品に目を奪われてしまいますが、ランドセル選びの大きなポイントは「軽さ」です。
<池田屋静岡店 池田将人店長>
「多くのお客様にご注目いただくのは、ランドセルそのものの重量がどれぐらいか」
小学生が通学時に背負うランドセルの重さについて統計を取ったところ、中身を入れると4キロ以上と答えた人が全体の半分近くに、平均で4.28kgに上ることが分かりました。
背景にあるとみられているのが、ICT化によるタブレット端末の使用。小学生の3.5人に1人が通学時に肩や背中、腰の痛みを訴える「ランドセル症候群」の経験があることが明らかになりました。
<訪れた家族>
Q.何色がいいかな?
「むらさき」
「上のお姉ちゃんが同じシリーズの赤を背負っているので同じものをと思って」
東京都に本社を置く老舗ランドセルメーカーの展示販売会は例年よりも3週間早く出張販売会を実施。こちらの展示会でも軽量化を売りとするシリーズが注目を集めていました。
各社が軽量化や機能性の向上をはかる中、作業服でおなじみのワークマンがランドセル市場に今年から参戦します。
ワークマンが6月から売り出すのは高機能の軽量ランドセル。防弾チョッキにも使用されるほど高い強度と耐久力があるナイロン生地を使用。容量は本革のランドセルと変わらないのにそれよりは軽くなっていて、そのうえ、8,800円という低価格を実現しています。
<ワークマン広報部 伊藤磨耶さん>
「子ども向けの市場で弊社のような高機能で低価格という特徴を持った会社がないということで十分に戦っていけるのではないか」
各社が軽量化や高機能化を争う中で、販売時期がどんどん早まっているランドセル。子どもの笑顔が見られる機会に家族は嬉しい悩みが増えそうです。
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