楽団を支えるひとりが新名さんの孫、中原輝星さん

いま、楽団を支えるひとりが中原輝星さん。実は、新名さんの孫です。中原さんも高松市に就職し、祖父がたちあげたこの楽団に入りました。

(新名宣昭さん)
「ほんと。よくここまでつないでくださったですよ」

(中原輝星さん)
「そういうのを聴いたら余計、身が引き締まりますね」

かつては各地にあったという、公設の吹奏楽団ですが、時代の流れとともにその数は減っています。いま市の公設として残るのは、高松市と山口県下関市の2つのみです。

いまは、中原さんをはじめとする約50人の職員が、昼間はそれぞれの部署で働きながら、楽団の歴史をつないでいます。

練習場所は、市役所の会議室。仕事を終えたメンバーたちが集まってきました。演奏会の本番を直前に控えたこの日は、緊張感が漂います。

「ラーリララッパッパヤッパッパ、ここまでほぼインテンポで行きます。遅くしません。その修正をお願いしたいです。ということで頭からいきましょう」

(高松市役所吹奏楽団 六車明人キャプテン)
「すごく歴史の重みというのを自分たちも感じながら、ぜひ定期演奏会に来ていただいたお客さんが楽しめるよう頑張りたい」














