3月1日から始まった『横断歩行者を守る交通事故防止運動』の一環で、警察が新潟市中央区の交差点で自転車に乗る人に安全な利用を呼びかけました。
そのポイントは、「自転車は軽車両である」ことです。

8日には、新潟署の署員5人が新潟市中央区女池上山の交差点で街頭指導を行いました。新潟県警がここで街頭指導を行った理由は、この信号機にあります。
【記者リポート】
「こちらの交差点は、平日の午前7時から午前9時まで歩車分離式となっています。そのため、歩行者信号が全て青色になるときがあるのですが、そこで特に注意が必要なのが自転車の走行です」

通学路にもなっているこの交差点は、通学の時間帯にあたる午前7時から午前9時までは、歩行者と車の信号が分離式になっています。
つまり“軽車両”である自転車は、車両用の信号機に従わなければなりません。
警察には「自転車が信号を守らない」という地域住民からの声が去年から寄せられていました。
加えてこの日は、歩道を走る自転車もみられました。
しかし自転車は軽車両であるため、車道を走るのが原則です。
また『歩行者・自転車専用』の標示がない場合には、車両用の信号機に従う必要があります。歩行者用の信号で横断歩道を渡る場合は、自転車から降りてゆっくり進みましょう。

警察では、昨春から努力義務化された自転車のヘルメット着用も、同時に呼び掛けていました。
【新潟署 桜井智晃交通課長】
「自転車は車の仲間です。自転車のルールをよく理解して安全に利用していただきたいと思います。また事故に遭った時に備えてヘルメットの着用をお願いします」

新潟県警察によりますと、県内で2023年の1年間に起きた人身事故は2721件で、そのうち自転車が関わる事故は12.8%にあたる347件でした。

警察は横断歩道で歩行者が巻き込まれる事故が増えていることから、車の運転時には「周辺をよく確認してほしい」と注意を呼びかけています。