宮城県では今シーズン最後となる冬の渡り鳥の生息調査が7日朝、県内の沼や河川などおよそ500か所で一斉に行われました。このうち栗原市と登米市にまたがる伊豆沼では県伊豆沼・内沼環境保全財団の職員らがマガンやハクチョウなどの数を調べました。財団によりますと、伊豆沼周辺では繁殖地のロシア極東に戻るマガンの北帰行は、暖冬のため、例年より1か月早い2月上旬までにほぼ終わりました。しかし、3月に入り、中継地の秋田県や青森県などで積雪が増えたために、再び伊豆沼周辺に戻ってきたマガンの姿が見られました。

県伊豆沼・内沼環境保全財団 嶋田哲郎研究室長:
「いま少し(中継地から)戻ってきているがまた気温が上がってくればすぐに北へ戻っていくと思う」
調査で県全体の生息数はガン類が2万6947羽、ハクチョウ類は702羽、カモ類は2万5095羽となり、去年の同じ時期に比べ1万5000羽あまり多く留まっていることが確認されました。