大規模災害時の電力確保のため、長崎市伊王島のリゾート施設にガス貯蔵タンクなどが設置され、7日稼働検証式が行われました。

災害時のガス発電機が設置されたのは長崎市伊王島のリゾート施設「アイランドナガサキ」です。停電が発生した際自動的に起動し、約10秒後に電力を送出します。72時間の使用が想定されており、メインエリアに設置された「災害用ガスバルク」には、一般家庭が一日に使う約30倍、2.9トンのLPガスを貯蔵することができます。電気や都市ガスなどライフラインが寸断された状態でも使用可能で、災害時には宿泊客だけでなく地域住民にも提供されることになっています。

伊王島大明寺自治会・石飛純也会長は「(伊王島大橋は)風が強い時は通れなくなってしまう。より快適に避難生活ができるので安心して住めるようになった」

アイランドナガサキを運営する株式会社KPG HOTEL&RESORT田中正男取締役社長は「リーダーカンパニーとして観光業を少しでも引っ張っていければという思いで設置させていただいた」と話しています。

運営会社は既に長崎市と災害時協定を結んでおり、引き続き災害時の体制作りを進めていきたいとしています。