本人かたる人物から反論も…ビデオ通話できたという人も
森永康平さん自身も、こうしたニセ広告に、名前や写真を使われ、その被害を受けたという人から、毎日連絡が来ると話します。

森永康平さん
「私のところに来ている額だけでいっても、累計で2億ほどの被害額。父親のところは5億ぐらい」
喜入キャスター
「こうした技術を使った詐欺についてはどう思う?」
森永康平さん
「私が被害報告を受けたケースですと、(被害者が)偽の森永康平とやりとりしていて、LINEのビデオ通話をさせてくださいというふうに送ったら、『いいですよ』と返信が来て、実際にビデオ通話できたそうです。いわゆる“ディープフェイク”というやつ」

最新技術以外にも、信じ込ませるために、こんな手口が。
先月、森永卓郎さんがラジオで入院することを報告した際…
アシスタントを名乗る人物からメッセージ
「本日、森永先生は、麻酔手術で結石を取り除く必要があります。そのために、講義を行うことができません」

喜入キャスター
「実際の入院に合わせて、手術を行うというメッセージをリンクさせてくる。こういったことに関して、どう思う?」
森永康平さん
「人をだますためであれば最新技術も使うし、その人のことを調べて、本人っぽくする。父親の病気を、ある意味ネタにして、投資詐欺をやってる方がいるのは、あまりにもひどいと、怒りを覚えます」
グループLINEでは、詐欺を疑う人が現れましたが、森永卓郎さんを名乗る人物が、反論する場面もありました。

“森永卓郎さんを名乗る人物”からのメッセージ
「最近、投資の名目で、私の名前を利用して、違法行為を行っている人がたくさんいます」
「私は政府の要請に従って、ソーシャルメディア上のデマに反論することしかできません」
あの手この手を使って、参加者を信じ込ませ、その後、別の投資に誘導する…そうしたケースが多いといいます。
森永康平さん
「電気自動車のプロジェクトがあって、そこに投資すれば、『資産が倍になる』というおいしい話を持ち掛けられ、指定された口座番号にお金を振り込むと、連絡が取れなくなっておしまい、というケースがいちばん多いです」

喜入キャスター
「私たちは、この“森永卓郎さんを名乗るアカウント”に、『TBSテレビ報道局の者です。ご本人でしょうか?』とメッセージを送りましたが、1日経っても既読になりません」

LINE通話も試みましたが、出ませんでした。














