3月3日は「ひな祭り」です。新潟県 村上市では商店街などを舞台に4000を超える人形さまを楽しめるイベントが1日、始まりました。

城下町 村上の春の風物詩「町屋の人形さま巡り」。
25回目を迎えた今年は村上幼稚園の園児たちが元気に歌を歌い、人形さま巡りが始まりました。
開幕式が行われた旧 藤井家は、かつて武家の住まいだった江戸時代の歴史ある建物。

能楽を演じる五人囃子の舞台をイメージして作られた、きらびやかなひな人形が飾られています。

【人形さま巡り実行委員会 瀧波匡子 委員長】
「新潟県内広く城下町というのはあるんですけど、面影がこれほどまで残っている場所は村上市をおいてほかにございません。人形さまのところへ来てくださったお客様にこの町の魅力を伝えたいと」

そんな城下町 村上だからこそ楽しめる人形巡りとは…。

【記者リポート】
「老舗の和菓子店や酒屋など昔い建物が立ち並ぶ『町屋通り』という場所です。それぞれの商店を巡りながら、その店ならではの人形さまを巡れるのが魅力なんだそうです。こちらの看板が設置されている店ではどこでも人形様を鑑賞できます」

町屋通りでは、江戸から平成にかけて作られたおよそ4000の人形さまが68軒で展示されています。

こちらはサケの加工品の製造と販売をしている『千年鮭 きっかわ』。普段客を迎え入れる茶の間を使い、300ほどの人形さまを並べています。

ひときわ目を引く江戸時代末期の貴重な武者人形など代々大切にしてきた人形さまを鑑賞できます。


【千年鮭 きっかわ 吉川真嗣 社長】
「それぞれの家のそれぞれの思いがそこに込められている。家にとってそれは大切な人形さまだと。その家の様々な人形さまを楽しんでいただけたらと思います」

「人形さま巡り」は来月3日まで。皆さんも城下町の雰囲気を感じながら素敵な人形さまと出会ってはいかがでしょうか。