松井秀喜の「55」を受け継いだ秋広優人

秋広優人選手は読売ジャイアンツで、将来を嘱望される期待のスラッガー。身長は日本人選手でもっとも高い202cm、松井秀喜氏の背番号「55」を受け継いだことでも注目を浴びています。(※2024年2月放送時)

2023年シーズンは長いリーチをいかしたバッティングで、4試合連続ホームランを達成。20歳10か月での達成は球団最年少記録で、飛躍を遂げました。

中田翔と共にトレーニング

秋広選手の活躍を支えたのが、読売ジャイアンツのチームメイトだった中田翔選手との自主トレーニングです。(※中田選手は2024年シーズンから中日ドラゴンズに移籍)

中田選手はこれまで3度の打点王に輝き、本塁打数は303本と現役選手で2位を誇る球界屈指のスラッガーです。(※2024年2月放送時)

秋広選手は「(中田選手が)必死に練習している姿、一球一球質を高めてやっている姿を見てきた。本当にいろんなものを学びたいと思って(自主トレへの参加を)お願いした」と自ら直談判したそう。

そんな秋広選手について、中田選手は「器用さや柔らかさは元々持っている。ただ身長にしては全てが細い。パワー不足なのでこれから」とトレーニングを行いながら導いてきました。

自主トレーニングのメニューはハードなものです。例えば自重でトレーニングする“懸垂足上げ腹筋”は、下半身と上半身を繋ぐ腸腰(ちょうよう)筋を鍛えて連動性を高め、スイングスピード向上を目指すもの。

また、中田選手が長年取り入れているという“20種類もの股関節を鍛えるメニュー”では、飛距離アップを目指します。

さらに自主トレ中、秋広選手は体を大きくするために“食事トレーニング”も実践。

たとえば、ある日の朝食は白米約2合・照り焼きチキン・ソーセージ・目玉焼き、昼食は大盛りのお弁当、夕食は約5.5合の白米・ハンバーグ・鶏のササミ揚げなどを食べて体重増加を目指しました。

一緒にトレーニングに励む日々を過ごし、中田選手は「こういう空間を共にやっているっていうのは、僕からしたら特別なもの」と秋広選手への思いを語ります。

秋広選手は「翔さんの自主トレに参加していなかったら一軍にずっといられなかったと思う。一からプロ野球のことを教えてもらっている。成長した姿を見せるのが恩返しだと思いますので、頑張りたい」と決意を新たにしました。

今後は球団が異なりますが、中田選手と一軍での再会を誓う秋広選手。更なる進化が期待されています。

バース・デイ 土曜ごご5:00~