“鶴の一声”でフルオープンでの開催となった「政治倫理審査会」がきょう始まりました。裏金事件の真相にどこまで迫れるのでしょうか…。ただ、岸田総理の出席には、冷ややかな声もあるようです。
“現職総理”が初出席
上村彩子キャスター:
「裏金事件」の実態解明は進むのでしょうか。
「完全公開」という形で、2月29日から2日間の日程で、衆議院・政治倫理審査会が開かれています。
29日午後2時すぎから岸田総理、そして午後3時40分ごろから二階派の武田良太事務総長が出席。1人あたりの時間配分は▼弁明説明が15分、質疑が65分で、計80分にわたり行われます。マスコミへはフルオープン(完全公開)での開催です。
そして、2日目の3月1日には安倍派の4人が出席します。
▼午前9時10分から西村康稔前経産大臣、▼午前10時40分から松野博一前官房長官、▼午後1時から塩谷立座長、▼午後2時30分から高木毅前国対委員長が“審査”される予定です。

岸田総理が先陣を切る形となったわけですが、そもそも出席する予定ではありませんでした。事態が急展開したのは前日(2月28日)のことです。
今回の政倫審は「公開」か「非公開」かで、与野党の間で溝ができていて、開催が見送りとなる事態に陥っていました。
そこで岸田総理は…
岸田総理(28日午前9時半すぎ)
「自民党総裁として、政倫審に自ら出席をし、マスコミオープンのもと、説明責任を果たさせていただきたい」
突然、出席を表明しました。
その数時間後(28日午後)には、「非公開」を望んでいた安倍派、二階派幹部5人が「完全公開」で出席の意向を固めました。
