非公開・公開をめぐって与野党でもめていた裏金問題に関する政治倫理審査会。岸田総理が突然出席を表明したあと、公開に難色示していた議員ら5人も出席の意向を固めました。“決断”の背景には5人を説得できなかった岸田総理のリーダーシップの欠如も。
総理の“政倫審フルオープン”の決断に、高木議員は「びっくり」
28日までの動きですが、ここ数日、与野党の間に漂っていた緊張感は、少し和らいだようです。

日本維新の会 浦野靖人 衆院政倫審幹事
「我々も振り回されましたが、ようやっと政治倫理審査会を開くことができる」
立憲民主党 寺田学 衆院政倫審筆頭幹事
「正直申し上げて、相当な時間と労力がかかった」
裏金問題を受けて、安倍派と二階派の幹部5人が出席する予定だった政治倫理審査会。当初、完全公開を求める野党側と、完全非公開を求める与党側の間で、大きな溝がありました。

一部公開を条件に、先行して28日に出席するはずだった安倍派前事務総長の西村議員と、二階派事務総長の武田議員。27日、急遽出席を拒んだため、開催見送りとなっていました。
この事態に…

岸田総理(28日)
「私自身、自民党総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンのもとで説明責任を果たしたい」
誰も出なくなった政倫審に自ら出席すると、突然申し出たのです。しかも非公開ではなく、完全公開の形です。

立憲民主党 安住淳 国対委員長
「私も一瞬驚いた。自分から出たいと言うから『ん?』と。はたしてそれが、後ろにいる5人の気持ちを変えることができるかどうか」
岸田総理の思惑どおりでしょうか。その後、もともと非公開を望んでいた5人が、フルオープンでの政倫審に出席する意向を固めました。
5人のうちの1人・高木議員は28日、官邸で岸田総理らとカニを囲んでいました。

Q.政倫審ですけど…カメラの前で
安倍派 高木毅 前国対委員長
「いやいや、ここでいいよ」
Q.フルオープンに応じる決断をしたのは
「28日の朝です」
Q.総理を見てか
「びっくりしましたけど、説明責任とか国会の状況見ると、オープンでやるべきだなと思っていた」

関係者によりますと、政倫審の公開に特に難色を示していたのが、高木議員と塩谷議員だったといいます。

Q.総理に合わせるということか
安倍派 塩谷立氏
「それと、あと5人もね、みんなが共通の条件でやることがいいだろうと」
フルオープンの政倫審の場に、岸田総理が5人を引きずり出したかたちですが、本当にこのかたちでよかったのでしょうか。

立憲民主党 笠浩史 国対委員長代理
「本来だったらやはり(自民党)総裁として、この5人の人たちにきちっと説得をして、政倫審にフルオープンで出ろと、なぜそういう指導力が発揮できないのか。もう本当にその点は、大きな疑問が残ってます」
政倫審に現職の総理大臣が出席するのは、史上初めてのこと。これまで9回開かれている政倫審ですが、最後に開催されたのは15年前でした。

自民党 菅義偉氏(2009年)
「鳩山代表に政倫審に来ていただいて、自ら説明するのが当然」
当時の民主党・鳩山由紀夫代表の偽装献金問題をめぐって開催された政倫審。しかし、鳩山氏本人は出席を拒否しました。

15年ぶりの政倫審は、29日に岸田総理と二階派の武田議員の審査が、3月1日に安倍派幹部4人の審査が行われます。














