物価高が続く一方で日経平均株価が史上最高値を更新…
私たちの給与はどうなるでしょうか?
春闘が本格化する中、新潟県内の労働団体と経営者のトップが懇談し、物価高に負けない賃上げをするという方向で一致しました。
新潟市 中央区で開かれた労使懇談会。

労働者側、会社側が双方の意思や課題を共有するもので、労働団体の連合新潟が県内企業のトップでつくる県経営者協会に要請書を手渡しました。

【連合新潟 小林俊夫 会長】「今年の春闘の目玉はなんといっても物価高に負けない賃上げをできるかどうか」

要請書には、全ての労働者の月例賃金を5%以上引き上げることや、中小企業が労務費を適切に価格に転嫁できるようにすることなど12項目が盛り込まれていて、その後、非公開で行われた協議で賃上げをする方向で一致したということです。

【県経営者協会 徳武裕一 専務理事】「今年賃上げを前向きに検討するといった企業は確実に多くなっていると思ってますし、水準についてもも昨年と同程度かそれ以上をやはり検討する必要があると」

一方、利益の土台となる原材料費や人件費の価格転嫁が十分に進んでいないとして、労使ともに適切な価格転嫁を進めるとともに、技術力やサービスの価値を価格に上乗せしていくことが重要だと訴えました。

今年は日経平均株価がおよそ34年ぶりに史上最高値を更新し、県内企業にも追い風が吹きそうですが…
【県経営者協会 徳武裕一 専務理事】「株価の上昇が賃金の上昇、それ以前に国内経済の全体的な状況に影響を及ぼすとは、なかなか今の段階では捉えにくいのかな」
連合新潟の小林俊夫 会長は株価の上昇について「企業活動が良い方向に回って、賃金に反映されればいい」と話していました。
