「​何年先でもやってみちゃーか」

中海の干拓事業が始まった頃から、赤貝をはじめ、他の魚の漁獲量も減ったと言います。

中島栄さん(92)
「我々の子どもたちは、漁師なんてものは絶対生活がならんけん、将来的にはみんな転業したね」

こうして本庄町の漁師は減り続け、
今や、中島さんただ1人になりました。
それでも、「きょうは何が捕れるだろう」と、楽しみな気持ちで漁を続けているそうです。


中島栄さん(92)
「足腰が立つまでは何年先でもやってみちゃーか、という気持ちはあるですわ」

漁師歴77年、だれよりも長く本庄の港と共に生きた中島さん。
92歳の現役漁師は、明日もその先も変わらず船を操り、漁に出ていきます。