先月開催された「ダイキンオーキッドレディス アマチュアゴルフ選手権大会」。本戦出場をかけ、熱戦が繰り広げられました。

本選への切符を勝ち取ったのは、埼玉県の名門ゴルフ場で練習生として働く、那覇市出身の上原和。宜野座高校3年の小潮川せり。沖縄カトリック高校1年の吉﨑マーナ。そして、トップ通過を果たしたのは、1月2日に20歳を迎えた、長崎国際大学2年の宮城杏です。

長崎国際大学 宮城杏選手
「珍しく、色んな大会に出ている中で、一番冷静になっていたというか。冷静沈着で、判断も慌てることなくできた試合だと思っていて。終わってみて『あ、きょうこんな良かったんだ』というのが率直な感想です」

飛距離と精度の高いショットが持ち味の宮城。得意なクラブは、4番アイアン。アマチュア選手権でもスーパーショットを決めるなど、ー5で優勝しました。

読谷村出身の宮城杏。友人の誘いもあり、小学校1年からゴルフをはじめました。頭角を現したのは、ここ数年。これまで数々のトーナメントに参加してきた宮城ですが、一番強力なライバルが身近にいました。

それが妹の柚さんです。

宮城杏選手
「どの試合でも一番意識しますね。この妹は」
Q姉的には妹には負けないぞと?
「小さいときから、こっちの方が先に優勝とか大きいタイトルとかとられていたので、やっぱり、くやしかったので」

妹の柚さんは、得意なクラブはドライバー。打球をまっすぐ飛ばし、フェアウェイキープ率が高いのが特徴。姉に影響されてゴルフをはじめた、4つ違いの妹・ゆうさんは一歩ずつ進んできた姉に対し、小学生から数々の賞を獲得してきました。

2人の性格は、真逆。悩みながらのプレイで「慎重派」の姉・杏さんに対し、迷わないゴルフをモットーとし、思い切りいい「感覚派」の妹・柚さん。

練習でも、準備運動を念入りにする姉と、準備運動をしないですぐ打ち始める妹。しかし、姉の杏は2年前から「妹のゴルフ」を見習っているようで…

宮城杏選手
「自分が妹と性格が真逆で。自分は一個考えたら、また考えるってなると、だんだん落ちていくタイプなんですよ。だったら妹に『そんな考えてる時間があったら打てよ』って言われて、そこから素振りもなくしました。ここと決めたら打つようにしています」

姉妹をそばで見てきた、母・ひとみさんは。

母・ひとみさん
「なかなか全国までたどり着けないお姉ちゃんと、難なく全国まで行ってしまう妹がいて、今回はお姉ちゃんが通ったからうれしく思っていて、今後につなげていけたらなって」

妹をライバルだと話す姉をよそに、本人は、全く意識をしていない様子。

Qライバル心は?
妹・宮城柚選手
「私は、あんまりないですね。ほかの人の事は、あんまり考えていないです」

ライバルとは言いながらも、仲の良い宮城姉妹。本大会に出場する杏選手に、大会への意気込みを聞きました。

Q本大会ではどんなプレイがしたい?
「今回初めてLPGA本戦。しかも開幕戦っていう大きな舞台にでられる事はとても楽しみですし、落ち着いてリラックスして、冷静にマネジメントして、思い切って、楽しんで安定したプレイを見せれればなと思います」

アマチュア選手や、県出身選手の活躍も期待されるダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは2月29日(木)に開幕します。