公開か非公開か。自民党の派閥の裏金事件を受け、あすから開催予定の衆議院・政治倫理審査会の開催方法をめぐり、与野党が詰めの協議をおこなっています。国会記者会館から中継です。

野党が政倫審の「公開」を求めるのに対し、自民党は「議員のみ傍聴」にとどめたい考えで、与野党の協議は難航しています。

政倫審をめぐっては、松野前官房長官ら安倍派と二階派の幹部5人が審査を申し出ていて、与野党はあすと、あさって開催することで大筋で合意しています。

ただ、5人は「完全非公開」を希望していて、「公開での開催」を求める野党との溝は埋まっていません。

自民党はけさ、あらためて「議員のみ傍聴」を認めることを提案しましたが、合意には至っていません。

立憲民主党 笠浩史 国対委員長代理
「非公開という国民に対する説明責任を果たそうとしない姿勢を自民党が示しているからには、私達も断固としっかりと戦っていかなければならないと思っています」

こうした中、審査を申し出た議員の一部が公開を容認する考えを示していることが党関係者への取材で分かりました。

ただ、いまも非公開を望む議員がいて、自民党は調整を急いでいます。

11時から予定されていた与野党協議も延期となるなど、交渉は難航していて、政倫審をあす開催できるかも不透明な情勢です。