新型コロナの影響で消費が低迷している中国。そうした中、日本酒の消費量は伸び続けていて中国人の「唎酒師」も登場。人気の背景をさぐりました。
この10年で、6倍以上に増えたという中国の日本食レストラン。日本食ブームの広がりと共に消費が増えているのが、日本酒です。
中国人の客
「中国の伝統的な文化の『乾杯』が好きなんですが、日本酒なら飲み続けてもそんなに酔わないし、とても楽しくて幸せな感じになります」
「日本酒は最近飲み始めたばかりですが、日本酒はじめ、日本の文化や伝統が好きなんですよ」
最近では、日本酒をレストランで楽しむだけでなく、自宅用に買う人たちも増えているといいます。
中国人の客
「自宅には日本酒専用の冷蔵庫があって、20数本は入っているね」
“ゼロコロナ”を推進する中国では、大都市でロックダウンが続くなど消費が低迷してきました。そうした中、今年1月から5月までの日本酒の中国への輸出額は46億円を超え、去年の同じ時期と比べ25%も増えていて、日本酒人気は伸び続けています。さらに…
記者
「こちらでは今、日本酒ソムリエ『唎酒師』の育成講座が行われています。皆さん、お酒を片手に授業を受けていますね」
日本酒ソムリエ=「唎酒師」とは、専門知識をもって客に日本酒を選定・提供するプロフェッショナルであることを示す資格。日本の団体が認定しているものです。
日本酒ソムリエ「唎酒師」育成講師 劉丁さん
「香りの『健全性』をみてみましょう。試してみて」
3日間、朝から夜まで続く講座で試飲する日本酒は30種類以上。
記者
「酔ってしまわないかと思うのですが、皆さん、このバケツに口に含んだあと出しています」
味や香りの違いを覚えながら、酵母の種類や醸造の仕方なども学び、日本酒の専門知識を身につけていくのだといいます。資格が取れれば、レストランなどで働く際に活かせるといいますが、受講生の中には意外な職業の人たちも多く見受けられます。
受講生 IT企業勤務(34)
「仕事は、お酒とは関係ないIT業界です」
受講生 銀行勤務(33)
「銀行に勤めています。日本酒など日本の伝統文化を学びたいと思って、このコースを受講しました」
合格者は増え続けていて、現在、中国に1000人以上の唎酒師がいるということです。
講師を務める劉丁さん。もともとワインソムリエでしたが、2017年に日本酒と出会い、その魅力に気付き、唎酒師の育成に努めてきました。今年2月には「日本酒の普及に尽力し、日中の友好促進にも貢献した」として、在中国日本大使館から表彰されました。劉さんは、さらにファンを増やしたいといいます。
日本酒ソムリエ「唎酒師」育成講師 劉丁さん
「もっと面白いイベントを企画して、日本酒を欲しがっている人、必要としている人を増やしたい」
人気が続く日本酒、日本文化に興味を持つきっかけにも一役買っているようです。
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