工場で倒れた従業員に心臓マッサージなどして救命に貢献したとして新潟県 西蒲区の金属加工会社の社長に感謝状が贈られました。

新潟市 西蒲消防署から感謝状が贈られたのは田中久一さん 64歳です。

田中さんは金属製の家庭雑貨を扱う会社の社長です。去年12月、西蒲区にある会社の工場で従業員の遠藤守さんが心臓の病気を発症して倒れました。

Q「当時の記憶は?」
【遠藤守さん(56)】「作業内容も全く覚えていないんですよ」


【ミネックスメタル 田中久一 社長】「私が駆け付けた時は卒倒して息も絶え絶えだえで、これは救急車呼ばなきゃと。(119番に電話したら)心臓マッサージすぐやらないとだめですよと強く言われて」

田中さんは救急隊が到着するまでのおよそ5分間、遠藤さんに心臓マッサージを続けました。

【ミネックスメタル 田中久一 社長】「助かってくれって、それだけですよね」
遠藤さんは心肺停止の状態で病院へ運ばれましたがその後、心拍が再開。今月上旬に職場復帰しました。

【遠藤守さん】「仕事できるのが一番幸せ。社長がああやった、こうやったって聞いてすごく感謝しています」

【ミネックスメタル 田中久一 社長】「本当によかったと思っています」
西館消防署の江部崇 署長は、「救急隊が来るまで応急手当を継続してくれた。

今後も市民や事業者と連携しながら命をつないでいきたい」と話していました。