アメリカの大統領選・共和党の候補者レースはまさにトランプ前大統領の一強ムードだ。対抗馬のニッキー・ヘイリー氏は「撤退秒読み」と思われていたが、2月20日、突如「撤退はしない」と宣言した。会見の発言などから、その真意を読み解く。(TBSワシントン支局特派員 樫元照幸、涌井文晶)
トランプ氏“圧勝ムード”の中・・・突如開かれた記者会見
これまでの戦いを振り返ると、代議員の獲得数はトランプ氏がヘイリー氏を圧倒している。指名獲得のためには、2429人の代議員のうち1215人を獲得しなくてはならない。スーパーチューズデーでは865人の代議員が割り当てられる。
劣勢が伝えられるヘイリー氏だが、現地2月20日に「選挙戦の状況について」というタイトルで急きょ会見を開いた。

「ついに撤退か」とも受け取れた会見の案内だったが、実際は真逆。ヘイリー氏は「撤退はしない」と宣言した。
会見でヘイリー氏は「予備選挙は始まったばかり。有権者が門を閉ざすまで私は戦い続ける」と強調し、多くの州で予備選挙が行われる来月のスーパーチューズデーに向けて選挙戦を続けていく考えを示した。