■卓球世界選手権・女子団体 決勝 日本 2ー3 中国(24日、韓国・釜山)
卓球日本女子は王者・中国との決勝戦に挑み、2勝するもあと一歩届かず、大接戦の末、惜しくもマッチカウント2-3で敗れた。日本は5大会連続の銀メダルとなり、中国は世界卓球6連覇を達成した。
今大会、1試合も落とさずに決勝進出を果たした日本は、世界ランク1~3位を擁する中国に対し、張本美和(15、木下グループ)、早田ひな(23、日本生命)、平野美宇(23、木下グループ)の“五輪代表トリオ”で挑んだ。
早田と平野がそれぞれ1勝を挙げ、2勝1敗と金メダルに王手をかけたが、第4で早田が世界女王の孫穎莎(23)に、第5試合で張本が東京五輪金の陳夢(30)に連続で敗れてしまった。最終試合で善戦した張本は、試合後に仲間に迎えられ涙を拭う場面も。71年大会以来53年ぶりの金メダルは惜しくも逃したが、世界一まであとわずかの大激戦となった。
2勝2敗と五分の中で、“勝った方が金メダル”という第5試合。この大一番に日本は15歳の張本が挑んだ。
五輪王者の陳夢を相手に、序盤から落ち着いたプレーでポイントを重ね、五輪金メダリストを相手に臆することなくリードする展開。9-3から連続強打でゲームポイントを奪い、11-4で第1ゲームを先取。
第2ゲームは互角の戦いからリードを許す。角度のあるカウンターのフォアが決まるなど、張本も応戦するが7-11でゲームカウント1-1。
第3ゲームはお互いに打ちにくいミドル(身体の正面付近)へのコースで攻め、一進一退の展開。7-6とリードするとこれまでと違うサーブで翻弄し8点目。陳夢も譲らず8-9で張本がタイムアウト。仲間の心強いアドバイスを受けて再びコートへ向かったが、相手の厳しい速球に対応できず8-11で落とし、後がなくなった。
重圧の中、第4ゲームもリズムに乗った陳夢にリードを許す。だが相手の逆をついたバックハンドを決めるなど、張本も落ち着いて修正。長いサーブを出し4-4の同点に。ストレートへのバックが決まり5-4と逆転すると、粘る陳夢に再びロングサーブが決まり7-5。しかし、終盤は試合巧者の王者が多彩な攻撃をみせ7-9とされると、善戦も及ばず無念の敗退となった。














