皆さん、ヘアドネーションという取り組みをご存じでしょうか?
ヘアドネーションとは、伸ばした髪の毛を医療用ウィッグの素材として寄付するボランティア活動のことです。

寄付するためには、髪の長さが31cm以上であることが条件で、カラーリングやパーマをしていても過度のダメージがなければ大丈夫だということです。

1つのウィッグを作るには、30人から50人分の髪が必要とされています。

こうしたなか、宮崎市の親子が、21日、ヘアドネーションに挑戦し、7年間伸ばし続けた髪を寄付しました。

立ち上がると、毛先はふくらはぎの下の方まで

(記者がメジャーで髪の長さを測ってみると)「120センチくらいです」

今回、ヘアドネーションに挑戦したのは、宮崎市に住む川崎万典華(まのか)さんと万理さん親子です。

万典華さんは、3歳から7年間、髪を一度も切らずに伸ばし続けてきました。
立ち上がると、毛先はふくらはぎの下の方まで届いています。

(娘・万典華さん)
「いろんな髪型もできるし、ポニーテールも高くやったら、みんなに『髪、長いね』と言われて、嬉しかったりしました」

(記者)
「ドライヤーはどのくらい時間がかかりますか?」
(母・万理さん)
「ドライヤーはなし。タオルこう縦に巻き付けて、そのまま自然乾燥」

母親の万理さんも、万典華さんと同じように7年間髪を伸ばし続けたそう。

どうして2人は、長い髪を保ち続けてきたのでしょうか。

(娘・万典華さん)
「(伸ばすのは)大変だけど、切ってかつらができたときに、みんなが喜んでくれたらいいなと思って伸ばした」

(母・万理さん)
「彼女が3歳の時に、ただ短くするためだけに切ってしまって、そのときにお友達からヘアドネーションすればよかったのに。今はね、30センチあれば寄付できるんだよって聞いたのがきっかけです」

(記者)「たまには切りたいと思う瞬間もありましたか?」
(母・万理さん)
「ですね、ありました。この細い先の傷んでるとこをぱつって自分で切っちゃおうかなと思いましたけど、やっぱりね、頑張って伸ばしてるんで、私も付き合って一緒に頑張りました」